鼻炎薬でお馴染みのストナリニシリーズには、現在次の3種類があります。
- ストナリニS
- ストナリニZジェル
- ストナリニ・サット
すべて鼻炎の症状を対象としている製品です。パッケージを見ただけではなかなか違いがわからず、どれを選んだらいいのか悩んでいる方もいるでしょう。
そこで今回は、ストナリニの効果や成分の違いを解説します。選び方も紹介しているので、この記事を参考にどのストナリニが自分に合っているのかを見つけましょう。
ストナリニは市販の鼻炎薬のなかでは効き目が高いことが特徴です。自分に合うものを選んで鼻炎や花粉の症状をしっかり抑えましょう。
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ストナリニの有効成分の違い
3種類あるストナリニは、それぞれ配合されている成分が違います。どれも鼻炎に効く薬ではありますが、成分によって効果の強さや眠気の出やすさ、使い勝手のよさが異なるものです。
自分の症状や生活に合ったストナリニを選ぶためにも、まずは配合されている成分とその特徴を見ていきましょう。
ストナリニSの有効成分
成分名 | 成分量 | 効果 |
マレイン酸クロルフェニラミン | <内核>6mg <外層>6mg | 鼻づまり、鼻水を抑える |
塩酸フェニレフリン | <内核>6mg <外層>6mg | 鼻づまりを緩和する |
ダツラエキス | <内核>12mg <外層>12mg | 鼻水を抑える |
ストナリニSは、ストナリニのシリーズのなかでもっとも定番の鼻炎薬です。
主成分であるマレイン酸クロルフェニラミンは、第一世代の抗ヒスタミン薬の仲間として知られています。眠気は出やすいものの鼻水や鼻づまりを改善する効果も高い成分です。
そのほか、血管を収縮させて鼻づまりを緩和する塩酸フェニレフリン、鼻水を抑えるダツラエキスも配合されているのでしっかりと鼻の症状を抑えます。
胃で溶ける外層と腸で溶ける内層との二重構造になっており、1日1~2回で効果が長く続くのも特徴でしょう。
抗ヒスタミン薬には古くからある第一世代のものと、比較的新しく開発された第二世代のものがあります。第一世代の抗ヒスタミン薬は第二世代のものより効果が強いものが多く、さらに眠気が出やすいことが特徴です。
ストナリニZジェルの有効成分
成分名 | 成分量 | 効果 |
セチリジン塩酸塩 | 10mg | 鼻づまり、鼻水を抑える |
ストナリニZジェルの主成分は、第二世代の抗ヒスタミン薬であるセチリジン塩酸塩です。
第一世代の抗ヒスタミン薬より眠気が出づらいため、学校や仕事など眠気が来ては困る場面での使用に向いているでしょう。
効果はストナリニSと比べるとやや劣りますが、眠気もそれだけ出づらくなっています。とはいえ、市販薬のなかでは眠気が出やすい部類なので注意しましょう。
セチリジンは、医療用のジルテックに配合されている成分と同じものです。
ストナリニ・サットの有効成分
成分名 | 成分量 | 効果 |
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 | 6mg | 鼻づまり、鼻水を抑える |
フェニレフリン塩酸塩 | 30mg | 鼻づまりを緩和する |
ベラドンナ総アルカロイド | 0.6mg | 鼻水を抑える |
無水カフェイン | 80mg | 頭重感をやわらげる |
ストナリニサットは、第一世代の抗ヒスタミン薬であるd-クロルフェニラミンマレイン酸塩が主成分の鼻炎薬です。
そのほか、鼻づまりを緩和するフェニレフリン塩酸塩や鼻水を抑えるベラドンナ総アルカロイドなどが配合されています。成分の内容としてはストナリニSと非常に似ているといえるでしょう。
ストナリニ・サットの主成分であるd-クロルフェニラミンマレイン酸塩は、ストナリニSの主成分であるマレイン酸クロルフェニラミンより眠気がでづらくなっています。
口の中でさっと溶けるように作られているので、水がない場面でも気軽に服用することが可能です。
有効成分の違いまとめ
商品名 | 効果 | ストナリニS | ストナリニZジェル | ストナリニ・サット |
画像 | ||||
マレイン酸クロルフェニラミン | 鼻づまり、鼻水を抑える | <内核>6mg <外層>6mg | ||
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 | 鼻づまり、鼻水を抑える | 6mg | ||
セチリジン塩酸塩 | 鼻づまり、鼻水を抑える | 10mg | ||
塩酸フェニレフリン | 鼻づまりを緩和する | <内核>6mg <外層>6mg | ||
フェニレフリン塩酸塩 | 鼻づまりを緩和する | 30mg | ||
ダツラエキス | 鼻水を抑える | <内核>12mg <外層>12mg | ||
ベラドンナ総アルカロイド | 鼻水を抑える | 0.6mg | ||
無水カフェイン | 頭重感をやわらげる | 80mg | ||
服用回数 | 1日1~2回 | 1日1回 | 1日3回 | |
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ストナリニの効能効果の違い
ストナリニの効能効果は基本的にどれもほとんど同じなのですが、パッケージには微妙に違うニュアンスで記載されています。大きな差はないと考えられますので、参考程度にご覧ください。
ストナリニSの効能効果
急性又はアレルギー性鼻炎による諸症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり、なみだ目、頭が重い)の緩和
ストナリニZジェルの効能効果
花粉、ハウスダスト (室内塵) などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:くしゃみ、鼻水、鼻づまり
ストナリニ・サットの効能効果
急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による次の諸症状の緩和:くしゃみ、鼻みず(鼻汁過多)、鼻づまり、なみだ目、のどの痛み、頭重(頭が重い)
ストナリニ・サットにのみ配合されている無水カフェインには頭重感をやわらげる効果があるため、効能効果にも「頭重」が含まれています。
ストナリニの選び方
3種類あるストナリニはいったいどのような基準で選べばよいのでしょうか。迷った方は、次の3つの項目を参考に選んでみてください。
1日1回で効果をしっかり持続させたい方
ストナリニSには、鼻水や鼻づまりを抑える効果が高いマレイン酸クロルフェニラミンが主成分として配合されています。
さらに錠剤を二重構造にすることで効果が長持ちにするように設計されているため、1日1回からでもしっかりと効果を実感できるでしょう。
カフェインが配合されていないので、胃腸が弱い方でも使いやすい鼻炎薬です。
症状の程度に合わせて1日に1~2回と、飲む回数を調節して服用してください。
鼻づまりも気になる方
鼻づまりも気になる方は、鼻粘膜の血管を収縮させて鼻の通りをよくさせる成分が配合されているストナリニSやストナリニ・サットがよいでしょう。
眠気が気になる方や鼻づまりにより頭重感もある方は、ストナリニ・サットのほうを選ぶとよいでしょう。
ストナリニ・サットは水なしで飲めるのも特徴です。
眠気が出にくいものがよい方
眠気が気になる方は、第二世代の抗ヒスタミン薬が主成分のストナリニZジェルがよいでしょう。
ほかのストナリニと比べて眠気が出にくくなっています。また服用回数が1日1回で済むため、何度も飲みなおすのが面倒な方にも向いているでしょう。
ストナリ二のシリーズのなかではもっとも眠気が出にくいものですが、鼻炎薬全体で見ると眠気が出やすいものに分類されます。気になる方は次に紹介するアレグラFXも検討してみてください。
眠気が気になる方向けの鼻炎薬
ストナリニのシリーズは市販薬の成分のなかではどれも効き目がよいものが使われています。しかし、眠気が出やすいことがデメリットです。
鼻炎薬をお探しの方のなかには「できるだけ眠気がでにくいものがいい」という方もいるのではないでしょうか。そのような方にぴったりなのが「アレグラFX」です。
アレグラFXの主成分であるフェキソフェナジンは、数ある鼻炎薬のなかでも眠気が出にくい成分として知られています。
車の運転もとくに問題はないので、日頃から乗り物に乗る方でも使いやすいお薬です。
まとめ
ストナリニのシリーズは、市販の鼻炎薬のなかでは効き目がよい成分が使われています。どれを購入したらいいのか迷っている方は、以下を参考に選んでみてください。
効果はストナリニのシリーズよりも劣ってしまいますが、できるだけ眠気が出にくい鼻炎薬をお探しの方には「アレグラFX」もよいでしょう。
ストナリニは効き目が高いほうのなので、ほかの鼻炎薬で症状が治まらなかった方にも向いているといえるでしょう。自分に合った製品を見つけて快適な毎日を過ごしてくださいね。