市販薬・健康

「満量処方」の意味って何?これを読めば解決!

「満量処方でよく効く」なんて聞くけど、そもそも満量処方って何?

そう疑問に思われている方も多いでしょう。なぜなら、満量処方について詳しく説明が書いてあるお薬が存在しないから。漢方薬を手にとっても「満量処方!」とデカデカと書いてあるだけで、満量処方についての説明はされていないのです。

 

  • お客さんから満量処方って何?と聞かれて困った経験のある登録販売者や薬剤師の方はいませんか?
  • お薬を買うときに、満量処方とその他の漢方薬の違いが分からなくて困った経験のある方はいませんか?

 

ここではそのような方に向けて、「満量処方」の意味を誰でもわかるようにご説明しています。

満量処方の意味って何?と疑問に思った理由

実はこの記事を書いている私も、満量処方についての認識が間違っておりました。満量処方の定義に疑問を持つきっかけとなったのは、防風通聖散。

 

防風通聖散はダイエットに人気の漢方薬ですね。私の認識では防風通聖散が満量処方の場合、エキス量は5,000mgだと思っていました。

しかしそうでもないことが、いろいろなメーカーの防風通聖散を見ているうちにわかったのです。

A社 B社 C社 D社
エキス量 4,500mg 6,000mg 5,000mg 5,000mg

 

どの防風通聖散にも「満量処方」と記載がされているのにもかかわらず、配合されているエキス量が4,500mg~6,000mgと幅があることが分かりました。

ほとんどの満量処方の防風通聖散は5,000mgなので、私はてっきり5,000mg入っているものが満量処方だと思っていたのですが、どうやら違ったみたいです。

じゃあ満量処方ってなんなの?と、この防風通聖散のエキス量を見ていて疑問に思ったわけです。

コレが満量処方の定義!

満量処方とうたっている防風通聖散。同じ満量処方のはずなのに、エキス量に4,500mg~6,000mgの幅があるのはなぜ?

それは、「満量処方」がエキス量ではなく使用している生薬の量によって決められているから。ここで頭の中が「???」でいっぱいになってしまった方もいるかもしれませんが安心してください。

もう少し詳しく説明していきます。

満量処方かどうかは使っている生薬の量で決まる

防風通聖散を例にちょっと詳しく説明しますね。

防風通聖散は18種類の生薬からなるお薬。ただし、これらの生薬をそのままぎゅっと固めて錠剤にしたら出来上がりというわけではありません。

18種類の生薬をぐつぐつ煮込んで抽出したエキスを、錠剤にしています。このときに抽出されたエキスの量を5,000mgだとか4,500mgだとかで表示しているわけです。

漢方薬には作り方のレシピがあって、どの漢方薬にどの生薬を何gまで使っていいという決まりがあります。満量処方は、このレシピに載っている生薬の量を最大量使用して作ったお薬だよ、というものです。

つまり、規定されているめいっぱいの生薬を使って作ったお薬が満量処方ということです。

満量処方とは、規定量いっぱいの生薬を使って作った漢方薬のこと。エキス量によって決められるものではありません。

 

エキス量に幅があるのは煮出し方に差があるから

じゃあなんで、同じ満量処方とうったている防風通聖散でもエキス量が4,500mgだったり5,000mgだったりするの?と思いますよね。

答えは簡単です。お茶のパックをイメージするとわかりやすいでしょう。同じ量のお茶パックを煮込んでも、煮込む時間によってお茶の濃さが変わりますよね。

漢方薬もこれと同じです。生薬を煮込む時間や方法によって抽出できるエキス量が変わってくるのです。だから、同じ満量処方の防風通聖散でもエキス量に差があったんですね。

同じ満量処方でもエキス量に差があるのは、生薬を煮出す時間や方法に差があるため。どれだけエキスを抽出できるかでエキス量が変わります。

 

まとめ

満量処方とは…

規定量いっぱいの生薬を使用して作った漢方薬のこと。

満量処方はエキス量ではなく、使っている生薬の量で決まります。規定量いっぱいの生薬を使ったものが満量処方です。

煮出す濃さによってエキス量が変わるので、同じ漢方薬でもメーカーによってエキス量が異なる場合があります。

そのため満量処方という言葉だけでなく、どれくらいのエキス量が配合されているのかに着目して漢方薬を選んでいくとよいでしょう。