イブといえば、イブA錠やイブクイック頭痛薬など全部で6つの種類があります。鎮痛剤として知名度が高いイブのシリーズは、ドラッグストアでもよく売れている製品です。
しかし、種類が多いために製品の違いがわからず、どれが自分の症状に合っているのかわからず困っている方も多いでしょう。そこで今回は、イブシリーズ全6種類の製品の違いを成分や効果などにわけて詳しく紹介します。
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イブの有効成分の違い
イブのシリーズは、種類によって配合されている成分が大きく異なります。成分の違いを見ることで、どの種類が自分に合っているのかがわかってくるでしょう。
イブの有効成分
成分名 | 効果 | 成分量(1回量) |
---|---|---|
イブプロフェン | 解熱鎮痛 | 150mg |
イブは、イブプロフェンが150mg配合されている製品です。イブプロフェン以外の成分が入っていないため、眠気が出る心配がありません。
また鎮痛剤に配合されることの多いカフェインも入っていないため、カフェインが体質に合わない方でも服用しやすいでしょう。
イブA錠の有効成分
成分名 | 効果 | 成分量(1回量) |
---|---|---|
イブプロフェン | 解熱鎮痛 | 150mg |
アリルイソプロピルアセチル尿素 | 鎮痛効果を高める | 60mg |
無水カフェイン | 鎮痛効果を高める | 80mg |
イブとパッケージが似ていますが、イブA錠には主成分のイブプロフェン以外に、アリルイソプロピルアセチル尿素とカフェインが配合されています。
アリルイソプロピル尿素はイブプロフェンの鎮痛効果を高めるために配合されているものです。鎮静作用があるため、人によっては眠くなることがあります。
イブA錠EXの有効成分
成分名 | 効果 | 成分量(1回量) |
---|---|---|
イブプロフェン | 解熱鎮痛 | 200mg |
アリルイソプロピルアセチル尿素 | 鎮痛効果を高める | 60mg |
無水カフェイン | 鎮痛効果を高める | 80mg |
イブA錠EXは、イブクイック頭痛薬DXと同じく主成分のイブプロフェンが最大量の200mg配合されているお薬です。
ただしイブクイック頭痛薬DXのように錠剤が速く溶けるような工夫はとくにされていません。
イブクイック頭痛薬DXの有効成分
成分名 | 効果 | 成分量(1回量) |
---|---|---|
イブプロフェン | 解熱鎮痛 | 150mg |
酸化マグネシウム | イブプロフェンの吸収を速め、胃を守る | 100mg |
アリルイソプロピルアセチル尿素 | 鎮痛効果を高める | 60mg |
無水カフェイン | 鎮痛効果を高める | 80mg |
イブクイック頭痛薬の大きな特徴は、主成分のイブプロフェンが速く吸収されるように工夫がされていることです。
錠剤が速く崩れるように作られているため、即効性が期待できます。
またイブプロフェンの量が1回あたり200mgと最大量配合されていることも特徴です(一般的な配合量は150mgです)。そのため、より強い鎮痛効果を期待している方に向いているでしょう。
「頭痛薬」という名前がついてますが、決して頭痛専用というわけではありません。ほかのイブと同じように頭痛や生理痛などにも使えます。
イブクイック頭痛薬の有効成分
成分名 | 効果 | 成分量(1回量) |
---|---|---|
イブプロフェン | 解熱鎮痛 | 150mg |
酸化マグネシウム | イブプロフェンの吸収を速め、胃を守る | 100mg |
アリルイソプロピルアセチル尿素 | 鎮痛効果を高める | 60mg |
無水カフェイン | 鎮痛効果を高める | 80mg |
錠剤が速く溶けるよう工夫されている製品です。
イブクイック頭痛薬に配合されている成分は、イブクイック頭痛薬DXと同じです。ただし、イブプロフェンの量が異なります。
イブクイック頭痛薬DXでは1回あたり200mgでしたが、こちらのイブクイック頭痛薬では150mgです。
効果の早さは変わりませんが、鎮痛効果がイブクイック頭痛薬DXよりワンランク下になっています。
イブメルトの有効成分
成分名 | 効果 | 成分量(1回量) |
---|---|---|
イブプロフェン | 解熱鎮痛 | 200mg |
イブメルトは、イブシリーズのなかで唯一、水なしで服用できるタイプのものです。学校や職場でさっと飲みたいときに便利でしょう。
また主成分のイブプロフェンが最大量の200mg配合されていることから、高い鎮痛効果も期待できます。眠くなる成分は入っていません。カフェインも含まれていないため、胃が弱い方やカフェインが合わない方も服用できます。
有効成分の違いまとめ
成分名 | 効果 | イブ | イブA錠 | イブA錠EX | イブクイック頭痛薬DX | イブクイック頭痛薬 | イブメルト |
イブプロフェン | 解熱鎮痛 | ○ | ○ | ○ (200mg) |
○ (200mg) |
○ | ○ (200mg) |
アリルイソプロピルアセチル尿素 | 鎮痛効果を高める | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
無水カフェイン | 鎮痛効果を高める | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
酸化マグネシウム | イブプロフェンの吸収を速める 胃を守る |
○ | ○ |
イブの効能効果の違い
イブシリーズの効能効果は、全て同じです。
①頭痛、肩こり痛、月経痛(生理痛)、腰痛、関節痛、神経痛、筋肉痛、咽喉痛、歯痛、抜歯後の疼痛、打撲痛、ねんざ痛、骨折痛、外傷痛、耳痛の鎮痛
②悪寒、発熱時の解熱
イブクイック頭痛薬DXやイブクイック頭痛薬は製品名に「頭痛薬」と入っているものの、ほかのイブと同様に歯痛や月経痛などさまざまな痛みに対応できます。
イブの選び方
どのイブを購入すべきか迷っている方は、次に挙げる4つの項目を参考に選んでみてください。
眠くならないものが欲しい方
眠くならないイブをお探しの方はイブ、もしくはイブメルトを選ぶとよいでしょう。どちらの製品も眠気を催すことのあるアリルイソプロピルアセチル尿素が配合されていません。
イブメルトには主成分のイブプロフェンが200mgと最大量配合されているので、より高い効果を求めている方はイブメルトを選ぶとよいでしょう。
即効性があるものが欲しい方
今すぐ痛みを止めたい、熱を下げたいという方はイブクイック頭痛薬やイブクイック頭痛薬DXを選んでみてください。錠剤が速く溶けるように工夫されているので、即効性が期待できます。
解熱鎮痛効果はイブクイック頭痛薬DXのほうが上です。より高い効果を求める方はイブクイック頭痛薬DXを選びましょう。
定番の解熱鎮痛薬が欲しい方
イブのシリーズのなかでもっとも売れているのはイブA錠です。昔からある定番の商品であること、お値段が比較的リーズナブルであることから多くの方に選ばれています。
とくにこだわりがなければ、イブA錠を選んでみてはいかがでしょうか。
水なしで飲めるものが欲しい方
痛みや熱があるときにすぐ服用したい方は、イブメルトがを選んでみてください。口に入れると水なしでも錠剤が溶けるようになっているので、気になったときにいつでも服用できます。
イブプロフェンが200mgと最大量配合されているのもポイントです。
解熱鎮痛効果が高いものが欲しい方
高い解熱鎮痛効果を求めている方は、主成分のイブプロフェンが最大量の200mg配合されているものを選びましょう。
鎮痛効果に加えて即効性を求める方はイブクイック頭痛薬DX、水なしで飲めるものがよい方はイブメルトを選んでみてください。
使いやすさと効果の高さを重視した解熱鎮痛薬
「どの解熱鎮痛薬を購入しようかな」と悩んでいる方のなかには、「できればノンカフェインで即効性があり、眠くならなくて効果も高いものが欲しい」と考えている方もいるのではないでしょうか。
そのような方に向いているのが、「リングルアイビーα200」です。
リングルアイビーα200には次のような特徴があります。
- 液体カプセルだから速くとけて速く効く
- 眠くなる成分が配合されていない
- ノンカフェイン
- 鎮痛効果のあるイブプロフェンが最大量の200mg配合されている
「いまいちピンとくるイブがないなぁ…」とお思いの方は、リングルアイビーα200も検討してみてください。
まとめ
イブの選び方に迷った方は、次のポイントを参考に選んでみてください。
- 眠くならないものがよい方→イブ、イブメルト
- 即効性を求める方→イブクイック頭痛薬DX、イブクイック頭痛薬
- 定番のものが欲しい方→イブA錠
- 水なしで飲めるものがよい方→イブメルト
- 効果が高いものがよい方→イブA錠EX、イブクイック頭痛薬DX、イブメルト
種類は多いですが、特徴を押さえることで自分に合うイブを選ぶことができます。即効性や効果の高さ、ノンカフェインなどを重視される方はリングルアイビーα200も使いやすいお薬です。