市販薬・健康

湿布薬「サロンパス」の違いを比較!効果や成分を解説

昔からある湿布薬としてお馴染みのサロンパス。湿布薬といえばサロンパスというイメージをもっている方も多いのではないでしょうか。

サロンパスのラインナップは年々増えており、現在は以下の11種類が販売されています。

  • サロンパス
  • サロンパスAe
  • サロンパス ツボコリパッチ
  • サロンパス30
  • サロンパス30ホット
  • ら・サロンパス
  • サロンパス・ハイ
  • サロンパスEX
  • サロンパスEX温感
  • サロンパスロール
  • サロンパスローション

名前やパッケージを見ただけではなかなか違いがわかりませんよね。「どれを選んだらいいの?」「効き目が高いのはどれ?」と、あまりに種類が多く、判断に迷ってしまう方が大半だと思います。

そこで今回は、サロンパスの効果や成分の違いを詳しく解説します。

岡本

サロンパスは種類がとても多いのですが、主成分はどれもほとんど同じです。それぞれの製品特徴を見ると選びやすくなりますよ。

サロンパスの有効成分の違い

サロンパスの有効成分の違い

サロンパスは、種類によって配合されている成分や製品の特徴が大きく違います。しっかり成分の違いを知っておかないと、せっかく購入したのに痛みが取れなかったということにもなりかねません。

配合されている成分の違いと特徴をそれぞれ見ていきましょう。

サロンパスの有効成分

成分名成分量(膏体100g中)効果
サリチル酸メチル10.0g痛みを抑える
l-メントール3.0g患部を冷やす
ビタミンE酢酸エステル2.0g血行をよくする

もともと販売されていたサロンパスAeよりも主成分であるサリチル酸メチルの配合量を多くした湿布薬です。

サロンパスAeに含まれているサロンパスAeの約1.6倍のサリチル酸メチルが配合されています。サリチル酸メチルは局所を刺激することで痛みを感じにくくする成分です。

量が多いほど高い鎮痛効果が期待できます。

サロンパスAeの有効成分

成分名成分量(膏体100g中)効果
サリチル酸メチル6.29g痛みを抑える
l-メントール5.71g患部を冷やす
ビタミンE酢酸エステル2.0g血行をよくする
dl-カンフル1.24g痛みを抑える

サロンパスAeには、ほかに「中判サイズ」「大判サイズ」「穴あきタイプ」とがあります。成分はどれも同じです。

昔からある定番のサロンパスで、日本人だけでなく海外の方からも人気を集めています。足やふくらはぎには「中判サイズ」、腰には「大判サイズ」、蒸れが気になる方は「穴あきサロンパスAe」を選ぶとよいでしょう。

サロンパス ツボコリパッチの有効成分

成分名成分量(膏体100g中)効果
サリチル酸グリコール2.55g痛みを抑える
l-メントール5.11g患部を冷やす
オウバク末1.70g炎症を抑える
トコフェロール酢酸エステル0.43g血行をよくする
ノニル酸ワニリルアミド0.016g患部を温めて血行をよくする

サロンパス ツボコリパッチは、痛みやコリがある部位にピンポイントで貼れるタイプの湿布薬です。

主成分のサリチル酸グリコールが痛みをやわらげ、生薬成分のオウバク末が炎症を抑え、さらにノニル酸ワニリルアミドが患部を温めて血行をよくしてくれます。温感タイプの湿布薬です。

サロンパス30の有効成分

成分名成分量(膏体100g中)効果
サリチル酸グリコール5.0g痛みを抑える
l-メントール7.0g患部を冷やす
ビタミンE酢酸エステル2.0g血行をよくする
グリチルレチン酸0.1g炎症を抑える

サロンパス30は、肌への刺激がマイルドになっている湿布薬です。

柔軟性のあるやわらかい素材でできているため、肌の負担を少なくしながら患部へフィットします。主成分はサリチル酸グリコールです。

サリチル酸グリコールは末梢神経を麻痺させたり血行を促進したりすることで痛みを抑える成分として知られています。

サロンパス30ホットの有効成分

成分名成分量(膏体100g中)効果
サリチル酸グリコール5.0g痛みを抑える
l-メントール2.0g患部を冷やす
ビタミンE酢酸エステル2.0g血行をよくする
グリチルレチン酸0.1g炎症を抑える
トウガラシエキス0.45g患部を温めて血行をよくする

サロンパス30ホットは、サロンパス30にトウガラシエキスがプラスで配合された湿布薬です。

トウガラシエキスが患部を温めるため、貼ると温かさを感じます。主成分はほかのサロンパスシリーズと同じくサリチル酸グリコールです。

サロンパス30と同じく、皮膚に刺激を与えにくいやわらかい素材でできています。

ら・サロンパスの有効成分

成分名成分量(膏体100g中)効果
サリチル酸グリコール5.56g痛みを抑える
l-メントール2.0g患部を冷やす

ら・サロンパスは、伸び縮みしやすいように設計されていることが特徴の湿布薬です。

伸縮性に富んでいるため、肘や膝など剥がれやすい部位にもしっかりフィットします。主成分はサリチル酸グリコールです。

湿布薬を貼ったときに皮膚がつっぱる感じが苦手な方に向いているでしょう。

サロンパス・ハイの有効成分

成分名成分量(膏体100g中)効果
サリチル酸グリコール5.56g痛みを抑える
l-メントール7.78g患部を冷やす
ノニル酸ワニリルアミド0.01g患部を温めて血行をよくする

サロンパス・ハイは、貼っても目立たないように半透明になっていることが特徴の湿布薬です。

首や肩周りに貼っても目立たないため、「服の隙間から湿布薬が見えるのが気になる」という方に向いています。

サロンパスEXの有効成分

成分名成分量(膏体100g中)効果
インドメタシン3.5g痛みを抑える
l-メントール3.5g患部を冷やす

サロンパスEXは、サロンパスシリーズのなかで唯一、主成分としてインドメタシンが配合されている湿布薬です。

ほかのサロンパスに使われているサリチル酸メチルやサリチル酸グリコールより高い鎮痛効果が期待できます

インドメタシンは、痛みを引き起こす原因となるプロスタグランジンが作られるのを阻害するため、根元からしっかり痛みを抑えることが可能です。

サロンパスシリーズのなかでもっとも鎮痛効果が高い商品だといえます。

サロンパスシリーズEX温感

成分名成分量(膏体100g中)効果
インドメタシン3.5g痛みを抑える
l-メントール3.5g患部を冷やす
トウガラシエキス0.3g患部を温めて血行をよくする

サロンパスEX温感は、インドメタシンが主成分として配合された温感タイプの湿布薬です。

インドメタシンの働きにより痛みを根元から抑えながら、温感作用によって血行をよくし症状をやわらげます。数週間以上におよぶ慢性的な痛みには温める働きのある温感湿布が適しているでしょう。

サロンパスロールの有効成分

成分名成分量(膏体100g中)効果
サリチル酸グリコール5.56g痛みを抑える
l-メントール3.5g患部を冷やす

サロンパスロールは、自分で好きな長さに切って使えるタイプの湿布薬です。

患部の範囲に合わせて長さを調節できるため、痛みを逃さずしっかり抑えられます。ミシン目が入っているため、手で簡単に切れることが特徴です。

サロンパスローションの有効成分

成分名成分量(100g中)効果
サリチル酸グリコール3.0g痛みを抑える
ノナン酸バニリルアミド0.015g血行をよくし痛みや炎症を抑える
ニコチン酸ベンジルエステル0.02g血行をよくする
グリチルレチン酸0.05g炎症を抑える
l-メントール3.5g患部を冷やす

サロンパスローションは、シリーズのなかで唯一のローションタイプです。手を汚さず痛みが気になるところにさっと塗れます。

らく塗りボトルを採用しているため、塗りにくい部位でも1人で簡単に塗れることが特徴です。

有効成分の違いまとめ

商品名サロンパスサロンパスAeサロンパス ツボコリパッチサロンパス30サロンパス30ホットら・サロンパスサロンパス・ハイサロンパスEXサロンパスEX温感サロンパスロールサロンパスローション
画像
サリチル酸メチル痛みを抑える10.0g6.29g
サリチル酸グリコール痛みを抑える2.55g5.0g5.0g5.56g5.56g5.56g3.0g
インドメタシン痛みを抑える3.5g3.5g
l-メントール患部を冷やす3.0g5.71g5.11g7.0g2.0g2.0g7.78g3.5g3.5g3.5g3.5g
オウバク末痛みを抑える1.70g
グリチルレチン酸炎症を抑える0.1g0.1g0.05g
ビタミンE酢酸エステル血行をよくする2.0g2.0g2.0g2.0g
トコフェロール酢酸エステル血行をよくする0.43g
ニコチン酸ベンジルエステル血行をよくする0.02g
ノナン酸バニリルアミド血行をよくし痛みや炎症を抑える0.015g
dl-カンフル1.24g
ノニル酸ワニリルアミド患部を温めて血行をよくする0.016g0.01g
トウガラシエキス患部を温めて血行をよくする0.45g0.3g
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サロンパスの効能効果の違い

サロンパスの効能効果の違い

サロンパスのシリーズはどれも鎮痛効果のある成分が入っているため、肩こりや腰痛などにの諸症状に効果を発揮します。

基本的には効能効果を気にせず購入しても問題ありません。しかし、サリチル酸メチルやサリチル酸グリコールが主成分のサロンパスと、インドメタシンが主成分のサロンパスとではわずかに効能効果が違います。

サロンパスEX・サロンパスEX温感の効能効果

肩こりに伴う肩の痛み、腰痛、関節痛、筋肉痛、腱鞘炎(手・手首の痛み)肘の痛み(テニス肘など)、打撲、ねんざ

インドメタシンが主成分であるサロンパスEXとサロンパスEX温感には、ほかの種類にはない「腱鞘炎」と「肘の痛み」に対して効能効果があります。

そのほかのサロンパスの効能効果

肩こり、腰痛、筋肉痛、筋肉疲労、打撲、ねんざ、関節痛、骨折痛、しもやけ

サリチル酸メチルやサリチル酸グリコールが主成分のサロンパスには、効能効果に腱鞘炎や肘の痛みが入っていません。

腱鞘炎や肘の痛みが気になる方はインドメタシン配合のサロンパスEXやサロンパスEX温感を選びましょう。

サロンパスの選び方

サロンパスの選び方

サロンパスEXとサロンパスEX以外の製品は、サリチル酸メチルやサリチル酸グリコールが主成分として配合されています。

サリチル酸メチルとサリチル酸グリコールの効果はほとんど変わらないので選ぶ際はさほど気にしなくて大丈夫です。

では、何を基準にサロンパスを選べばいいのでしょうか。どれを購入するか迷っている方は次のポイントを参考に選んでみてください。

高い鎮痛効果を求める方

より鎮痛効果が高いものをお探しの方には、サロンパスEXやサロンパスEX温感がよいでしょう。

サロンパスシリーズの一般的な鎮痛成分であるサリチル酸メチルやサリチル酸グリコールより高い効果を発揮します。サリチル酸系の成分は正直にいうとそこまで鎮痛効果が高い成分ではありません。市販されている湿布薬の成分のなかでももっとも鎮痛効果が低い成分です。

サリチル酸系の成分を使っても痛みが取れないこともあるので、鎮痛効果の高さを重視する方はインドメタシンが配合されているサロンパスEXやサロンパスEX温感を選びましょう。

岡本

鎮痛効果の高さはインドメタシン>サリチル酸メチル、サリチル酸グリコールです。

痛みが慢性的に続いている方

腰痛や肩こりなど痛みが数週間から数か月ほど続く慢性的な症状にお悩みの方は、温感タイプのサロンパス30ホットやサロンパスEX温感がよいでしょう

患部を温めて血行をよくすることで、痛みを取り除きやすくします。とはいえ、温感湿布を使ったからといって患部の温度が大きく変わるわけではありません。

冷感湿布を使うか温感湿布を使うかに関して厳密な決まりはないため、「貼って気持ちのいいもの」を選んでもらえたら大丈夫です。

岡本

あまりに症状が長引いている方は整形外科を受診しましょう。

定番のサロンパスが欲しい方

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サロンパス
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「とりあえず人気の湿布薬が欲しい」「みんが買っているものが欲しい」という方にはサロンパスAeがよいでしょう。

サロンパスシリーズのなかではもっとも定番の商品で、日本人だけでなく海外に方からも人気を集めています。

とりわけ鎮痛効果が高いわけではありませんが、安心感のある商品でいえるでしょう。

岡本

鎮痛効果を重視する方には向きませんが、昔からある定番の湿布薬という安心感があります。

肌ざわりが柔らかいサロンパスが欲しい方

肌辺りがよい湿布薬をお探しの方には、サロンパス30がよいでしょう

柔軟性のあるやわらかい素材でできているので、貼ったときに皮膚がつっぱるような感じがしたりゴワつきを感じたりすることがありません。

岡本

効果はサロンパスAeや、ら・サロンパスなどと変わりません。肌辺りが気になる方はこちらを検討してみてください。

塗るタイプのサロンパスが欲しい方

塗るタイプの商品をお探しの方は、サロンパスローションを選んでみてください

手を汚さず痛みが気になるところにピンポイントで薬液を塗れます。貼るタイプだと目立つから嫌だという方、1人だと肩や背中に湿布薬をうまく貼れないという方に向いている商品でしょう。

岡本

貼るタイプはどうしても目立ってしまうので、学校や仕事で見た目が気になる方はサロンパスローションを選んでみてください。

鎮痛効果が高い湿布薬をお探しの方向けの商品

鎮痛効果が高い湿布薬をお探しの方におすすめの商品

サロンパスシリーズのなかでもっとも鎮痛効果が高いのは、インドメタシンが配合されているサロンパスEXとサロンパスEX温感です。

しかし、サロンパスに限定しなければさらに高い効果をもつ成分が配合されている湿布薬があります。

それがジクロフェナクナトリウムです。ジクロフェナクナトリウムは、市販の湿布薬に配合されている成分のなかではもっとも鎮痛効果が高いものとして知られています。

フェイタスZαジクサスの主成分は、鎮痛効果と炎症を抑える効果に優れているジクロフェナクナトリウムです。

医療用のボルタレンと同じ成分で、1日1回貼るだけで24時間にわたり効果を発揮します。とにかく痛みを抑えたい方、できるだけ効果が高い湿布薬をお探しの方は、フェイタスZαジクサスも検討してみてください。

まとめ

サロンパスに含まれている成分は、ほとんどがサリチル酸メチルやサリチル酸グリコールです。サロンパスEXとサロンパスEX温感にだけより鎮痛効果の高いインドメタシンが配合されています。

サロンパスのシリーズにはいろいろな特徴をもった製品が多いので、自分に合うものを選んでみましょう。選び方に迷った方は、次のポイントを参考に選んでみてください。

チェックポイント

・高い鎮痛効果を求める方→サロンパスEXサロンパスEX温感
・痛みが慢性的に続いている方→サロンパス30ホットサロンパスEX温感
・定番のサロンパスが欲しい方→サロンパスAe
・肌ざわりが柔らかいサロンパスが欲しい方→サロンパス30
・塗るタイプのサロンパスが欲しい方→サロンパスローション

サロンパスのシリーズは、鎮痛成分のなかでも効果が控えめなものが多いため、より高い効果を求める方は、市販でもっとも鎮痛効果が高いジクロフェナクナトリウムが配合されている「フェイタスZαジクサス」もよいでしょう

岡本

サロンパスEXとサロンパスEX温感を除いて、サロンパスの鎮痛効果はあまり高い方ではありません。つらい肩こりや腰痛にはものたりないこともあるので、効果を重視する方はほかのシリーズも検討してみましょう。

ABOUT ME
岡本
元大手ドラッグストアのOTC専門薬剤師。日本でトップレベルの売上げと来客数を誇る繁忙店で経験を積みました。市販薬の正しい知識について発信中。現在は「マリモドラッグ」を含め大手WEBメディアで医療記事を執筆しています。