つらい症状に合わせて選べることが特徴の「ストナ」。のどの痛みや熱、咳などにフォーカスしされたラインナップが揃っていることが特徴です。
現在は次の4種類が販売されています。
- ストナプラスジェルEX
- ストナアイビージェルEX
- ストナジェルサイナスEX
- ストナファミリー
- ストナデイタイム
いくら症状別のラインナップになっているとはいえ、これだけの種類があるとどれを選んだらよいか迷ってしまいますよね。
「どれが効くの?」「自分の症状に合うものが知りたい」とお悩みみの方も多いでしょう。
そこで今回は、ストナシリーズの効果や成分の違いを詳しく解説します。
この記事を読むことで、どのストナが自分の症状や生活スタイルに合っているのかがわかるようになりますよ。
タップできる目次
ストナの有効成分の違い
ストナのシリーズは、種類によって効果は発揮しやすい症状が異なるため、配合されている成分も違います。
どれも総合風邪薬なので、基本的には風邪のあらゆる症状に効くものですが、成分をしっかり見ることでよりそれぞれの特徴がわかるでしょう。
ストナプラスジェルEXの有効成分
成分名 | 成分量(1日量) | 効果 |
アセトアミノフェン | 900mg | 熱や頭痛、のどの痛みを抑える |
ジフェニルピラリン塩酸塩 | 4mg | 鼻水や鼻づまりを抑える |
無水カフェイン | 50mg | 頭痛を抑える働きを助ける |
L-カルボシステイン | 750mg | 痰を出しやすくする |
ブロムヘキシン塩酸塩 | 12mg | 痰を出しやすくする |
ジヒドロコデインリン酸塩 | 24mg | 咳を鎮める |
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 | 60mg | 気管支を広げて咳を鎮める |
ノスカピン | 48mg | 咳を鎮める |
リボフラビン | 90mg | 風邪で消耗しやすいビタミンを補給する |
ヘスペリジン | 12mg | 風邪で消耗しやすいビタミンを補給する |
ストナプラスジェルEXは、咳や痰の症状がとくにつらい方向けの風邪薬です。咳や痰に効く成分が5種類配合されています。
そのほか、熱や頭痛、のどの痛みを抑えるアセトアミノフェンや鼻水を抑えるジフェニルピラリン塩酸塩も配合されているため、風邪で出やすいさまざまな症状に対応することが可能です。
ただし、熱や頭痛、のどの痛みを抑えるために配合されているアセトアミノフェンは、そこまで効果が高いものではありません。これらの症状がつらい方にはものたりない可能性があります。
液体カプセルになっているので速く溶けて吸収されるのも特徴でしょう。
ストナアイビージェルEXの有効成分
成分名 | 成分量(1日量) | 効果 |
イブプロフェン | 600mg | 熱や頭痛、のどの痛みを押さえる |
トラネキサム酸 | 750mg | のどの炎症を抑える |
ブロムヘキシン塩酸塩 | 12mg | 痰を出しやすくする |
ジヒドロコデインリン酸塩 | 24mg | 咳を鎮める |
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 | 60mg | 気管支を広げて咳を鎮める |
d -クロルフェニラミンマレイン酸塩 | 3.5mg | 鼻水や鼻づまりを抑える |
無水カフェイン | 75mg | 頭痛を抑える働きを助ける |
ストナアイビージェルEXは、のどの痛みや熱がとくに気になる方向けの風邪薬です。
高い鎮痛効果が期待できるイブプロフェンが、一回量あたり200mgと最大量配合されています。また、のどの炎症を抑える働きのあるトラネキサム酸も配合されていることが特徴です。
そのほか、咳や痰、鼻の症状を抑える成分も配合されています。液体カプセルになっているので、錠剤タイプと比べて速効性も期待できるでしょう。
ストナジェルサイナスEXの有効成分
成分名 | 成分量(1日量) | 効果 |
アセトアミノフェン | 900mg | 熱や頭痛、のどの痛みを押さえる |
ベラドンナ総アルカロイド | 0.6mg | 鼻水を抑える |
ジフェニルピラリン塩酸塩 | 4mg | 鼻水や鼻づまりを抑える |
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 | 60mg | 気管支を広げて咳を鎮める |
ジヒドロコデインリン酸塩 | 24mg | 咳を鎮める |
ノスカピン | 48mg | 咳を鎮める |
アンブロキソール塩酸塩 | 45mg | 痰を出しやすくする |
無水カフェイン | 75mg | 頭痛を抑える働きを助ける |
リボフラビン(ビタミンB2) | 12mg | 風邪で消耗しやすいビタミンを補給する |
ストナジェルサイナスEXは、鼻水や鼻づまりがとくに気になる方向けの風邪薬です。
鼻水を抑える成分として、ベラドンナ総アルカロイドとジフェニルピラリン塩酸塩の2種類が配合されています。
そのほか熱やのどの痛み、咳や痰に効く成分も配合されているので、さまざまな症状に対応できるでしょう。
ストナジェルサイナスEXも液体カプセルになっているので、錠剤よりも速効性が期待できます。
ストナファミリーの有効成分
成分名 | 成分量(1日量) | 効果 |
アセトアミノフェン | 900mg | 熱や頭痛、のどの痛みを押さえる |
クロルフェニラミンマレイン酸塩 | 7.5mg | 鼻水や鼻づまりを抑える |
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 | 45mg | 咳を鎮める |
グアイフェネシン | 150mg | 痰を出しやすくする |
ストナファミリーは、子供から大人まで家族で使える風邪薬です。7歳から飲めるようになっています。
熱や頭痛、のどの痛みや鼻水、咳や痰などに効く成分が最低限だけ配合されていることが特徴です。
カフェインが配合されていないので、胃が弱い方やカフェインにアレルギーがある方でも服用できます。
ストナデイタイムの有効成分
成分名 | 成分量(1日量) | 効果 |
アセトアミノフェン | 450mg | 熱や頭痛、のどの痛みを押さえる |
エテンザミド | 750mg | 熱や頭痛、のどの痛みを押さえる |
ジヒドロコデインリン酸塩 | 18mg | 咳を鎮める |
グアヤコールスルホン酸カリウム | 225mg | 痰を出しやすくする |
小青竜湯乾燥エキス | 800mg | 風邪の諸症状を抑える |
無水カフェイン | 75mg | 頭痛を抑える働きを助ける |
ストナデイタイムは、抗ヒスタミン薬が入っていないことが特徴の風邪薬です。
抗ヒスタミン薬は鼻水や鼻づまりに効果がある成分ですが、眠気を催しやすくなる成分として知られています。
ストナデイタイムは抗ヒスタミン薬を配合しない代わりに、鼻の症状によく効く漢方薬である小青竜湯が配合されていることが特徴です。
症状に対する効果の違いまとめ
「入っている成分の違いはなんとなくわかったけど、どのストナがどの症状にどれくらい効くのかわからない」という方もいるでしょう。
そこで、風邪の諸症状に対して成分を見ながら次の三段階で評価してみました。
- よく効く→◎
- 効く→○
- まあまあ→△
自分の症状に合うストナを選ぶ参考にしてみてください。
商品名 | ストナプラスジェルEX | ストナアイビージェルEX | ストナジェルサイナスEX | ストナファミリー | ストナデイタイム |
画像 | |||||
熱・頭痛 | まあまあ | よく効く | まあまあ | まあまあ | 効く |
のどの痛み | まあまあ | よく効く | まあまあ | まあまあ | 効く |
鼻水・鼻づまり | 効く | 効く | よく効く | 効く | 効く |
咳 | よく効く | よく効く | よく効く | 効く | よく効く |
痰 | よく効く | よく効く | よく効く | よく効く | よく効く |
詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
評価は、配合されている成分を見て私が個人的に判断したものです。個人差もあるので参考程度にご覧ください。
ストナの効能効果の違い
ストナの効能効果は、種類によらずすべて同じです。
鼻水、鼻づまり、くしゃみ、のどの痛み、せき、たん、悪寒、 発熱、頭痛、関節の痛み、筋肉の痛みの緩和
効能効果は同じですが、種類によってどの症状を抑えるのが得意なのかが違います。効能効果だけを見ず、自分の症状に合ったものを選びましょう。
ストナの選び方
ストナには5種類の商品があり、それぞれ使用に適している方が違います。
「どれを選んだらいいの?」と迷っている方は、次のポイントを参考に選んでみてください。
頭痛や熱、のどの痛みがとくに気になる方
頭痛や熱、のどの痛みがとくに気になる方には「ストナアイビージェルEX」がよいでしょう。
解熱鎮痛薬としてほかのストナには配合されていないイブプロフェンが配合されています。しかも1回あたり200mgと市販で配合できる最大量が入っているので、より高い効果が期待できることが特徴です。
さらに、のどの炎症を抑えるトラネキサム酸も配合されています。頭痛や熱、のどの痛みに対しては市販薬では申し分のない処方設計といえるでしょう。
全体的に高い効果が期待できる成分が配合されています。「いろいろな症状が出ているんだけど…」という方もストナジェルアイビーEXを選ぶとよいでしょう。
鼻水や鼻づまりが気になる方
鼻水や鼻づまりが気になる方は、「ストナジェルサイナスEX」を選んでみてください。
ほかのストナでも鼻の症状は対応できますが、ストナジェルサイナスEXにはよりしっかりと症状を抑えてくれます。
鼻づまりもですが、とくに鼻水に対して高い効果が期待できます。
咳や痰が気になる方
咳や痰がとくに気になる方には「ストナプラスジェルEX」がよいでしょう。
咳を鎮めたり気管支を広げたりする成分がほかのストナと比べて充実しています。痰を出しやすくする成分も入っているので、ゴホゴホと湿った咳が出る方にも効果的です。
風邪の症状のなかでも咳は、とくに長引きやすいもの。つらい症状に悩まされている方は、ストナプラスジェルEXを選んでみてください。
咳はどうしても長引きやすい症状です。2週間以上続く場合は、念のため医療機関の受診をおすすめします。
家族で使える風邪薬が欲しい方
子供から大人まで家族で使える風邪薬が欲しい方には「ストナファミリー」がよいでしょう。
7歳から服用できるので、常備しておくと子供が急に風邪を引いたときに役立つでしょう。ただし、子供から使えるということもあり、大人の方には効果がものたりない場合もあります。
症状がつらいようでしたら、ストナファミリーではなく症状に応じたストナを使用するのが無難です。
いざというときのための常備薬としても便利です。
学校や仕事中でも使いやすい風邪薬が欲しい方
学校や仕事中でも使いやすい風邪薬が欲しい方には、「ストナデイタイム」がよいでしょう。
眠気や頭の働きをにぶらせる原因となる抗ヒスタミン薬が配合されていません。まったく眠気が出ないわけではありませんが、ほかのストナと比べると眠気の副作用がマイルドになっています。
ストナデイタイムは、唯一の粉薬です。錠剤を飲み込むのが苦手な方にも向いています。
子供に使える風邪薬をお探しの方向けの商品
ストナのシリーズのうち、ストナファミリーは7歳からでも使えます。
しかし「7歳未満の子供にも使えるものを探している」「子供でも飲みやすい工夫がされている風邪薬が欲しい」という方もいるのではないでしょうか。
子供は薬を嫌がったり、錠剤を飲み込むのが苦手だったりしますよね。
そのようなときにぴったりなのが「ストナメルティ小児用」です。
ストナメルティ小児用は、5歳から飲める総合風邪薬として販売されています。錠剤を飲み込むのが苦手な子供でも服用できるように、水なしで舐めるだけで服用できるようになっていることが特徴です。
熱や頭痛、のどの痛みや鼻水、咳など風邪の諸症状に効果があります。
まとめ
ストナの風邪薬は、とくに気になる症状に合わせて選ぶと失敗を防げるでしょう。
子供から使えるものや抗ヒスタミン薬が入っていないものもあるので、生活スタイルに合った風邪薬も選ぶことができます。
チェックポイント
・頭痛や熱、のどの痛みがとくに気になる方→ストナアイビージェルEX
・鼻水や鼻づまりが気になる方→ストナジェルサイナスEX
・咳や痰が気になる方→ストナプラスジェルEX
・家族で使える風邪薬が欲しい方→ストナファミリー
・学校や仕事中でも使いやすい風邪薬が欲しい方→ストナデイタイム
小さな子供でも飲みやすい風邪薬をお探しの方には、口に入れるだけで錠剤が溶ける仕様になっている「ストナメルティ小児用」もよいでしょう。
症状や生活スタイルに合った風邪薬を選ぶことで、日常生活がぐっと楽になります。ぜひこの記事を参考に自分にぴったりのものを見つけてくださいね。