究極のアンチエイジング効果があるとして一躍話題となった「ヒルドイド」ですが、美容目的で保険を使用し処方してもらうことが問題となりました。
その影響で多くの女性がヒルドイド難民となっていましたね。
不適切なヒルドイドの処方が問題となる中、マツキヨからヒルドイドの類似品「ヒルメナイド油性クリーム」が発売されたことでこちらも話題沸騰。
市販でもヒルドイドと同じものが手に入るようになったことから、あまりの人気ぶりに製造が間に合わず欠品していた時期もあったほどです。
今回は高い人気を誇るマツキヨのヒルメナイド油性クリームの効果を、薬剤師が徹底的に解説していきます。ヒルドイドと比べてどうなの?をここですべて解決していきますよ。
タップできる目次
ヒルメナイド油性クリームのクチコミ
ヒルドイドの類似品ということですが、実際に使ってみたクチコミはどうなのでしょうか。いくつかクチコミを抜粋してみました。
ヒルメナイドめっちゃいい 何これ処方箋もなく規制もなくいくら買っても誰にも迷惑かけないとか最高すぎるでしょ何これマツキヨすごい
— 漣 (@emotive_L2) 2018年12月25日
前にTLに流れてきたヒルメナイド、試しに買って使ってみてますが、今のところ良い感じです。油性クリームなので塗った直後はややベタつきますが、今まで使ってきたあれこれでは間に合わない乾燥がだいぶ改善しました。 https://t.co/AnIEjnPohM
— 風羽洸海 (@WH_hiromi) 2018年10月23日
そういえばelveさん(@test_hygienic )に教えてもらったマツキヨのヒルドイドっぽい保湿クリームすごく良かった!
今まで使ってたサイキは結構しみたんだけど、ヒルメナイドはしみなくて、翌朝には粉吹きマシになったよ!
\(^o^)/ヘパリン類似物質ばんざーい! pic.twitter.com/2ryOOk9Wi1
— もぐたん@4m♂ゆるゆるフリーランス兼業主婦(休業中) (@mogtan1984) 2018年10月1日
全体的にヒルメナイド油性クリームに対してよいクチコミが多いですね。ただし一部ではこのようなクチコミも見られました。
ヒルメナイド効果ないやろ?
使っててわかると思うが成分はヒルドイドと比べ天地の差やで。https://t.co/TZhvaG3p7s— タナカ (@Glr8TMumpkScfDP) 2018年12月3日
ヒルドイドと比べて成分が天と地の差とのこと。このツイートを見るとやはり類似品では本家のヒルドイドに敵わないのか?と不安になりますね。
ヒルメナイド油性クリームとヒルドイドの成分については後ほどしっかり比べますので、成分の違いについて知りたい方はそちらをご覧ください。
ヒルメナイド油性クリームの基本情報
ヒルメナイド油性クリームを販売しているメーカーや、値段、購入できる場所などをまずは見ていきましょう。
商品情報
〈販売メーカー〉
ジャパンメディック株式会社
〈医薬品の分類〉
第2類医薬品
〈内容量〉
50g
〈用法用量〉
1日1~数回、適量を患部に擦り込むか、またはガーゼなどにのばして貼る
〈効能効果〉
手指の荒れ、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、手足のひび・あかぎれ、乾皮症、小児の乾燥性皮ふ、しもやけ(ただれを除く)きず・やけどのあとの皮ふのしこり・つっぱり(顔面を除く)、打身・ねんざ後のはれ・筋肉痛・関節痛
〈参考価格〉
1,186円(税抜き)
ヒルメナイド油性クリームを購入できる場所
ヒルナメイド油性クリームは、マツモトキヨシのPB商品です。そのため、購入できる場所はマツキヨに限られます。
お近くのマツモトキヨシへ足を運びましょう。近くにマツキヨがない、買い物に行く時間がないという方はマツキヨのオンラインショップでも購入できますよ。
以下のリンクからオンラインショップにアクセスできます。
オンラインショップに会員登録すると、よく行く店舗をマイストアとして登録が可能です。
マイストアに店舗を登録すると、登録した店舗にお探しの商品の在庫があるかどうかを簡単に確認できるのでとても便利ですよ。
ヒルメナイド油性クリームはとても人気で売り切れていることもあるので、買い物に行く前に店舗に在庫があるかどうかを確認した方が安心ですね。
マツキヨのオンラインショップは、1980円以上買わないと送料無料になりません。ヒルメナイド油性クリームだけでは送料がかかってしまうので注意。
ヒルメナイド油性クリームは楽天やAmazonで買える?
残念ながら、ヒルメナイド油性クリームは楽天やAmazonなどのネットショップではお取り扱いしていません。
購入するならマツキヨかマツキヨのオンラインショップの二択です。
ただし、ヒルメナイド油性クリームと同様にヘパリン類似物質を主成分とした保湿クリームでしたらAmazonなどでもお取り扱いがあります。
ピアソンHPクリームもヒルドイドやヒルメナイド油性クリームと同じでヘパリン類似物質によって肌を保湿するものです。
配合されているヘパリン類似物質の量も、クリームの量自体もヒルメナイド油性クリームとまったく同じ。
しかもヒルメナイド油性クリームより200円くらい安いので、すぐにヒルメナイド油性クリームが欲しい方、ネットで簡単に注文したい方は代わりにピアソンHPクリームの購入をオススメします。
ヒルメナイド油性クリームの成分と効果
ヒルメナイド油性クリームはヒルドイドと類似の商品です。そのため保湿を目的とした商品であることは言うまでもありません。
ではなぜヒルメナイド油性クリームやヒルドイドが保湿に効くのか、他の保湿クリームとは何が違うのかをここでは説明していきますね。
配合成分(100gあたり)
- ヘパリン類似物質・・・0.3g
ヘパリン類似物質の効果
ヒルメナイド油性クリームに含まれているヘパリン類似物質には、以下に示すように大きく3つの働きがあります。
- 保湿効果
- 血行促進効果
- 抗炎症効果
このように保湿をしてくれるだけでなく、血行を促進してくれたり炎症を抑えてくれたりする働きもあるんですね。保湿もしながら肌を健康に保ってくれる効果もあるのです。
他の保湿剤とは何が違うの?
保湿剤なら別にヘパリン類似物質以外にもワセリンやコラーゲン、ヒアルロン酸などもありますよね。
これらの成分とは何が違うのでしょうか。他の保湿剤と何が違うのかを簡単に説明しておきましょう。
〈ヘパリン類似物質〉
角質層のラメラ構造を回復する効果を持っています。また天然保湿因子を増加させることで水分保持機能を皮膚のバリア機能を高める働きもあります。
※ラメラ構造とは角質層にある水分と油分の層のこと
〈ワセリン〉
肌の表面にフタをしてあげることで、水分の蒸発を防ぐ成分です。肌の奥深くまでは浸透しません。
〈コラーゲン〉
こちらも肌の表面で保湿をしてくれる成分です。肌のハリの土台を作る役割を持っています。
〈ヒアルロン酸〉
水分保持能力に長けている成分です。角質層に水分を保持してくれる働きをもっています。
他の成分と比べてみると、ヘパリン類似物質は一時的に保湿をする効果だけでなく、水分保持能力を高めてくれる働きもあることがわかります。
その場しのぎの保湿で終わらないのがヘパリン類似物質の最大の特徴です。
ヒルメナイド油性クリームとヒルドイドの違い
冒頭で紹介したクチコミに「ヒルドイドと比べて成分が天と地の差」というコメントがありましたね。
そこまで成分が違うならヒルメナイド油性クリームはやっぱりダメなのかな?と思ってしまうかもしれません。
そこで、どれくらい違いがあるのかを表にまとめてみました。ヒルドイドの中でもよく処方されるヒルドイドソフトの成分で比べています。
ヒルドイドソフト |
ヒルメナイド油性クリーム |
|
---|---|---|
主成分 | ヘパリン類似物質 0.3% | ヘパリン類似物質 0.3% |
グリセリン |
○
|
○
|
スクワラン |
○
|
○
|
軽質流動パラフィン |
○
|
–
|
流動パラフィン |
–
|
○
|
白色ワセリン |
○
|
–
|
ワセリン |
–
|
○
|
セレシン |
○
|
○
|
サラシミツロウ |
○
|
○
|
グリセリン脂肪酸エステル |
○
|
○
|
ポリオキシエチレンオレインエーテル |
–
|
○
|
硫酸Mg |
–
|
○
|
パラベン |
○
|
○
|
ジブチルヒドロキシトルエン |
○
|
–
|
エデト酸ナトリウム水和物 |
○
|
–
|
結論から言いますと、ヒルドイドとヒルメナイド油性クリームはほとんど同じです。主成分が同じであることはもちろん、配合されている濃度も変わりません。
(※白色ワセリンとワセリンは同じものとして扱っています)
添加物についてもほとんど同じですね。かぶっている成分を赤文字にしているのですが、さほど変わりないことがわかります。
このことからヒルドイドとヒルメナイド油性クリームに大きな違いはありません。
ほぼ同じ成分ではあるのですが、若干ヒルメナイド油性クリームの方がしっとりした使い心地です。完全に同じ添加物を使っているわけではないので、効果に大きな差はないものの使い心地には多少の差があります。
ヒルメナイド油性クリームの代わりになる商品はある?
人気のヒルメナイド油性クリーム、せっかく店舗に行ったのに売り切れで買えないこともあるでしょう。マツキヨのオンラインショップでも個数制限があるためいくつも買えるわけではありません。
ヒルメナイド油性クリームの代わりになる商品をいくつかご紹介しますので、代わりの商品をお探しの方は参考にしてくださいね。
ピアソンHPクリーム
冒頭でも一度登場した商品ですね。ヘパリン類似物質を0.3%配合した保湿クリームです。
ヒルメナイド油性クリームよりも200円ほど安く買えます。さらにまとめ買いをすることでとても安くなりますよ。
1個で1,071円、2個で1,750円(1個あたり875円)、5個買うと3,980円(1個あたり796円)です。おそらくどの商品よりも安く買えるでしょう。
HPクリーム
ヘパリン類似物質を0.3%配合した商品に、こちらのHPクリームもあります。ヒルメナイド油性クリームよりやや多めの60g入りです。
アルコールが入っているのでアレルギーの方は注意しましょう。
さいきa ローション
ローションタイプの保湿剤です。ヘパリン類似物質以外に炎症を抑えるグリチルリチン酸二カリウムと、皮膚の修復を助けるアラントインも配合されています。
ベタつきが少ないので、化粧水のような感覚で使えますよ。
まとめ
ヒルドイドと同等の効果のものがドラッグストアでいつでも買えると話題になったヒルメナイド油性クリームは、ヒルドイドと同じ効果が期待できる市販薬です。どちらも主成分としてヘパリン類似物質0.3%を配合しています。使用している添加物もほぼ同じです。
ただし使い心地はヒルメナイド油性クリームの方がややしっとりしています。つまり効果は同じ、使い心地はちょっとだけ違うといえますね。
ヒルメナイド油性クリームはマツキヨの店頭かオンラインショップで購入可能です。ただしヒルメナイド油性クリームだけでは送料がかかってしまいます。