「帝王切開の傷跡をケアしたいのだけど、レディケアとアトファインって何が違うの?」
「レディケアとアトファインはどっちがおすすめなの?」
レディケアとアトファインは、どちらも傷跡ケアに用いられる代表的なアイテムです。しかし、どちらを購入すべきか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、帝王切開の傷跡ケアにレディケアとアトファインの両方を使ってみた私が自身の経験からそれぞれのメリットとデメリットをご紹介します!
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帝王切開の傷跡をケアしたほうがいい理由
小さな傷跡なら放っておいてもきれいになりますが、帝王切開の傷跡となるとそうはいきません。その理由は次の3つです。
お腹は傷跡が残りやすい部位だから
人間の体は部位によって傷跡の残りやすさが違います。残りやすい部位として知られているのが、お腹や胸、腕周りなどです。
帝王切開はお腹をざっくり切り開くうえに、傷跡が残りやすい部位なので傷跡を残したくない方はケアをしたほうがよいと言われています。
肥厚性瘢痕になることがあるから
肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)とは、傷跡が盛り上がってミミズ腫れのようになってしまうことです。皮膚を作っている繊維細胞が過剰に作られることで起こります。
見た目が気になってしまうことが少なくありません。
ケロイドになることがあるから
ケロイドは傷口が盛り上がり、本来の傷口より大きく広範囲に増大していくものです。肥厚性瘢痕の症状がさらに進んだものだと言えるでしょう。見た目が気になるのはもちろん、痛みやかゆみなども伴います。
ケロイドの症状がひどくなると、ステロイドの注射や抗アレルギー剤の飲み薬、ときには手術をしないときれいに治らなくなることが大きな欠点です。
帝王切開の傷跡が残る理由
帝王切開の傷跡が残りやすくなる主な理由には次のものがあります。
- もともと傷跡が残りやすい体質である
- 紫外線に当たる
- 衣類などとこすれて摩擦が生じる
- 傷跡が周りの皮膚に引っ張られて刺激を受ける
「ケロイド体質」ということがあるように、傷跡が残りやすい方がいます。帝王切開をした後とくにケアをしていなくても傷がきれいに治ったりする方もいれば、ケアしても残ってしまう方がいるのは体質のせいもあるようです。
また紫外線にあたったり、衣類によってこすれたりするとより傷跡が残りやすくなります。正常な皮膚が傷跡を引っ張ることも傷跡が残る原因の1つです。
帝王切開の傷跡ケア用品にはレディケアとアトファインがある
傷跡をケアするためのアイテムはいろいろとありますが、なかでもメジャーなのがレディケアとアトファインではないでしょうか。私も何かケアをしようと調べたいたとき、この2つの名前をよく目にしました。
レディケアの特徴
レディケアは、帝王切開や腹腔鏡手術の傷跡をケアするための、専用のシリコンゲルシートです。1箱にシリコンゲルシートが2枚入っています。
特許取得済の医療用シリコンで、肥厚性瘢痕やケロイドをしっかり予防するものです。1日に1回貼り替えて使用してください。洗って繰り返し使え、1箱でだいたい2か月くらい使えます。
- 長さ8cm
- 長さ12cm
- 長さ16cm
※ほかにも種類はありますが、帝王切開の傷跡に使えそうなのはこのあたりです。
いくつか種類があるので、自分の傷跡のサイズに合うものを選びましょう。
アトファインの特徴
アトファインは絆創膏で有名なニチバンから販売されている製品です。薄いシート状のテープで傷跡を保護していきます。
途中で剥がれたりかゆみが出たりしなければ、1枚で5~7日間続けて使えるのが特徴です。
- 対応傷跡サイズ4~10cm(Mサイズ)
- 対応傷跡サイズ10~15cm(Lサイズ)
※ほかにも種類はありますが、帝王切開の傷跡に使えそうなのはこのあたりです。
帝王切開の傷跡にレディケアを使うメリット・デメリット
私が最初に購入したのはレディケアでした。購入した理由はかぶれてもすぐ剥がせること、シリコンに厚みがあるので傷跡を衝撃から守ってくれそうというものです。
レディケアのメリット
レディケアは合計で5か月くらい使っていました。実際に使ってみて感じたメリットは次のとおりです。
- シリコンに適度な厚みがあるので、傷跡にものが当たっても衝撃を緩和してくれる
- 1日に1回貼り替えるため、かゆくなったときはすぐに使用を中止できる
- 傷跡がしっかり守られているという安心感がある
帝王切開の傷跡って、手術から何か月か経ってもちょこちょこ痛みますよね。とくに赤ちゃんからキックされたり何かものが当たったりしたときは「ううぅぅ…」となってしまうもの。
レディケアはある程度の厚みがあるシリコンゲルシートなので、多少ではありますが衝撃から傷跡を守ってくれます。
「厚みがあるもので傷跡を覆っているから安心できる」という心強さもありました。そして何より、肌がかぶれやすい私にとってすぐ剥がせるのは大きなポイントです。
案の定、何度かかゆくなってしまったのでたまに剥がして薬を塗っていました。
レディケアのデメリット
- 毎日洗うのが面倒くさい
- 1日あたりの値段がアトファインより高い
- しばらく使っていると剥がれやすくなってくる
いつでも剥がせるのはメリットであり、デメリットでもありました。お風呂にはいるときに剥がし、ボディソープで毎日洗う必要があるのです。
最初は気にせず洗っていましたが、だんだんと面倒に…。
1箱あたりの使用期間2か月というのはあくまで目安なので、2か月以上使えることもありますが、仮に2か月使えるとして計算すると1日あたりの値段は44.85円です。(8cmのを購入した場合)
アトファインは1日あたり34.5円(対応傷跡サイズ4~10cmを購入した場合)なので、レディケアのほうが割高です。半年は続けて使うと考えると1,863円も高くつくことになります。
また、どんなに毎日しっかり洗っても少しずつ汚れが付着していき、だんだんと粘着力が弱まってくるのもデメリットです。トイレに行った拍子にぽろっと剥がれ落ちたことが何回かありました。(幸い便器には入らず床に落ちてくれました)
帝王切開の傷跡にアトファインを使うメリット・デメリット
しばらくレディケアを使っていましたが、なんとなくアトファインも気になり、本当になんとなくレディケアからアトファインに変えてみました。
アトファインのメリット
- 最長で7日間は貼りっぱなしでいいので貼り替えや洗う手間がない
- 7日間使っていても途中で剥がれ落ちることがない
- 使っている人が多く安心感がある
アトファインを使い始めて感じたのは、とにかく洗う手間がなくて楽だということです。レディケアだと洗って乾かして専用のケースに入れて…という手順があり、これを毎日繰り返しているとどうしても面倒だなと感じてしまいました。
一方でアトファインは、1度貼ったら最長7日はそのまま貼りっぱなしでいいのでとにかく楽です。
ずっと貼っていると途中で剥がれてしまうかな?と心配していましたが、剥がれ落ちる気配はなさそうです。もちろんテープの端が少しずつ剥がれてはきますが、落ちるほどではありません。
Amazonの口コミ数を見るとアトファインのほうが多いのも安心ポイントです。
アトファインのデメリット
- 貼った次の日にかゆみが出てしまった
- 薄いシートなので傷跡が守られている感がない
- ムダ毛があると貼りづらいかも
これはアトファインが悪いというわけではないので、そういう人もいるんだと思って聞いてください。貼った直後はなんともありませんでしたが、翌朝から猛烈にかゆみが出てしまいました。
しかしここで剥がすと7日使えるものを1日で剥がすことになりもったいないため、我慢。その後、かゆみは自然とおさまりそれからは問題なく使えています。
絆創膏よりも薄いくらいのシートなので、傷跡が衝撃から守られている感はまったくありません、また、傷跡の周辺にムダ毛があると少し貼りづらさを感じます。ムダ毛がある部分はどうしても剥がれやすくなるので、できたら剃ってから貼ったほうがいいかもしれません。
オマケ:アトファインはMサイズでも10cmちょいの傷跡ならカバーできる
アトファインのMサイズは傷跡サイズが4~10cmの方向けの製品です。
「10.5cmくらいあるけどLサイズを買うべきかな…」と悩んでいる方、Mサイズで大丈夫です。
実は、テープの長さは11cmあるので10cmを少し超えるくらいなら問題なく貼れます。ただ、11cmギリギリくらい傷跡がある方はうまくカバーできなくなる可能性が大なので、Lサイズを購入したほうが無難でしょう。
帝王切開の傷跡ケアは自分に合ったものを選んで無理なく続けよう!
帝王切開の傷跡は子供を生んだ勲章だ、と言われることもありますが、できればきれいに治したいもの。傷跡が残るだけならまだしも、肥厚性瘢痕やケロイドになるとどうしても見た目が気になってしまいます。
傷跡をケアする製品としてはレディケアやアトファインが有名です。厚みのあるシリコンゲルシートでしっかり保護したい方はレディケア、できるだけケアにかける手間を少なくし安く済ませたい方はアトファインを選ぶとよいでしょう。