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クラウドワークスとランサーズの違いは?ライター歴3年の私が実際に使って比較

「ライターのお仕事を探したいのだけど、ランサーズとクラウドワークスはどちらがおすすめ?」
「初心者ならどちらを使うべき?」

気になるならどちらも使えばいいという意見もありますが、まずはどちらか一方のサイトで実績を積み重ねたいと考えている方も多いでしょう。

そこで今回は、ライターとして実際にランサーズとクラウドワークスを3年使った私が、使い勝手のよさや案件の獲得のしやすさ、報酬の高さなどを詳しく比較しご紹介します。

まりも薬剤師
これまでランサーズとクラウドワークスのの両方を使ってきたライター歴3年の私が違いをわかりやすく紹介します。

ランサーズとクラウドワークスの違い:案件数


※2021年2月時点

ランサーズとクラウドワークスでライティングの案件がいくつあるかを調べました。すると一目瞭然、圧倒的にクラウドワークスの案件数のほうが多いという結果に。

プロジェクトなら約5倍、タスクなら約6.6倍も多くクラウドワークスには案件が掲載されています。

この結果を見ると、

「書けそうな案件がなかなか見つからない」
「応募したい案件がない」

という状況を避けるには、より案件数の多いクラウドワークスを利用したほうがよいと考えられます。

プロジェクトとは、主に長文のライティングや長期的なお仕事を募集しているもの。応募して当選すればお仕事を任せてもらえます。タスクは数十~数百文字程度の簡単な文章作成がメインで、募集定員に達するまでは誰でも着手できるものです。

ランサーズとクラウドワークスの違い:単価

ライターでしっかり稼ぎたい!と思ったとき、案件の多さも大事ですが、やはり気になるのが文字単価。ランサーズもクラウドワークスも文字単価で案件をしぼって検索できるので、それぞれ単価別にどれくらい案件があるのを調べました。

検索できる文字単価の区切りがランサーズとクラウドワークスとで違うため厳密な比較はできませんが、どちらも1円未満もしくは~1円の案件がもっとも多いことがわかります。

ランサーズでは~1.9円の案件が74%、クラウドワークスでは0.5~2円の案件が77%なのでおそらく文字単価の比率はさほど変わりないでしょう。

 

と言いたいところですが、おそらくクラウドワークスのほうが低単価の案件は多いはずです。というのも、全体の案件数(プロジェクト)1,847件のうち、文字単価を0.5円(検索できる最低文字単価)からにして検索しヒットする案件はたったの862件しかありません。

文字単価は最高で10円まで設定して検索できますが、残り約1,000件すべての案件が10円を超える案件とは到底考えられません。むしろ0.5円を下回る案件がうじゃうじゃあるのではと考えるのが普通です。

まりも薬剤師
実際にクラウドワークスでは文字単価0.02円のように目を疑うような低単価の案件が散見されるので、検索にヒットしない低単価案件がかなり多いのではと推測できます。

固定報酬や時給制のお仕事はもともと文字単価で検索してもヒットしないようになっているので、検索にヒットしないすべてのお仕事が低単価だというわけではありません。

ランサーズとクラウドワークスの違い:案件の質

ここでは、

  • 文字単価の高さ
  • 搾取案件の少なさ
  • 募集されている案件の内容

これら3つの観点から案件の質を比較します。

文字単価の高さ

案件の検索結果だけでは厳密に比べることができませんが、私が3年間にわたってランサーズとクラウドワークスを使ってきた体感ではランサーズのほうが高単価の案件は多いように感じます。

ランサーズやクラウドワークスは、募集されている案件に応募して仕事を獲得する以外に、クライアントから直接「この記事をかいてもらえないか?」と打診されて受注することも少なくありません。

クライアントから直接メッセージ上で相談される案件の単価を比べると、圧倒的にランサーズのほうが単価は高めです。

クラウドワークスでは1円前後の相談が大半ですが、ランサーズでは最高で文字単価10円の相談をいただいたことが何度かあります。

搾取案件の少なさ

搾取案件とは、相場よりも圧倒的に安い金額でライターに記事を書かせたり「勉強になる」「実績になる」といって低単価で何十記事も書かせたりするような案件のことです。

最近だと「20記事(1記事2,000文字)書いて報酬1,000円」というような案件がよく見られます。

時給換算すると100円にもならないような搾取案件は、私が見ている限りだとクラウドワークスに多い印象です。

ランサーズではあまりに相場より低い案件は運営が削除しているのもあり、搾取案件が出回りにくい環境が整っています。

そのため、搾取案件の少なさはランサーズのほうが上と言えるでしょう。

募集されている案件の内容

募集されている案件の内容も、ランサーズのほうが安心できるものが多いと感じます。

案件のなかには、クライアントがアフィリエイト報酬を得るのが目的で募集されているものも実は多いんです。

私が実際に見たことがあるものだと「プログラミングスクールのお試し体験をして感想を書いてください」というものがありました。

プログラミングスクールのお試しをすることでクライアントにアフィリエイト報酬が入るので、この報酬を得るために上辺では「記事作成」を目的として募集されていたのです。(この案件は後日、運営から削除されていました)

ほかに自身のスクールを宣伝するためだったり、会員を増やすためだったりといった案件もちらほらあります。

このように「記事作成」ではなく「クライアントの利益」が目的の案件も、やはりクラウドワークスでよく見かけることが多い印象です。

まりも薬剤師
文字単価や搾取案件の少なさなどを見ると、案件の質はランサーズに軍配が上がります。

ランサーズとクラウドワークスの違い:手数料

ランサーズとクラウドワークスでは、手数料が大きく違います。

システム手数料はどちらも同じなのですが、システム手数料にかかる税金と振り込み手数料に違いがあるのです。

どちらのほうが多く手数料を取られてしまうのか、1万円の案件を受けたと仮定して計算してみると次のようになります。

ランサーズの場合

10,000×10%(税金)=11,000円
11,000×20%(システム手数料)=2,200円
11,000-2,200=8,800円
8,800-110(振り込み手数料)=8690円

クラウドワークスの場合

10,000×10%(税金)=11,000円
11,000×20%(システム手数料)=2,200円
2,200×10%(システム手数料にかかる税金)=220円
11,000-2,200-220=8,580円
8,580-100(振り込み手数料)=8,480円

同じ案件を受けたとしても手元に入るお金がランサーズなら8,690円、クラウドワークスなら8,480円と約200円の差があります。

クラウドワークスはシステム手数料にさらに税金がかかるので、実質、手数料を22%取られているようなものです。

ランサーズのほうが振り込み手数料が10円高いものの、トータルで見るとクラウドワークスよりランサーズのほうが手数料が安いことがわかります。

ランサーズとクラウドワークスの違い:手取り金額

気になる案件があった場合、契約金額を自分で入力して提案しなければいけません。この金額の入力システムもランサーズとクラウドワークスでは少し違いがあります。

たとえば金額を10,000円で提案したい場合、ランサーズだと手取り金額は11,000円と計算されます。

では、クラウドワークスだとどうでしょうか。

クラウドワークスでは手取り金額が10,000円と表示されました。

ランサーズでは手取り金額が税込みになるよう自動的に計算されますが、クラウドワークスだと税金は上乗せされません。

ワーカー受け取り金額のところに最初から税込み金額である11,000円と入力すれば済む話ではありますが「税金分を上乗せして提案するとがめついと思われないか?」と心配になるため(私だけでしょうか)なんとなくいい気分にはなりません。

まりも薬剤師
自動で計算してくれたほうが「システムで勝手に税金が加算されるようになっているから」という謎の安心感があります。

ランサーズとクラウドワークスどっちがおすすめ?

ランサーズとクラウドワークス、どちらも大手のクラウドソーシングサービスです。

どっちを使ったからといって極端に有利になったり不利になったりすることはありませんが、向き不向きはあります。

それぞれどのようなライターに向いているのでしょうか。

「稼げる未来」と「安定」を手に入れたいならランサーズ

案件の数はクラウドワークスに劣るものの、掲載されている案件の質や単価の高さ、手数料の低さを考えるとランサーズがおすすめです。

クライアントから直接メッセージをもらって相談される案件の内容も、圧倒的にランサーズのほうが単価が高く安心できる内容が多い印象です。

実績数を積み重ねれば、こちらから提案しなくても食いつないでいけるくらいには案件の相談が来るので、将来の安定性を考えるとランサーズのほうがよいと思います。

実際にライターとしてバリバリ活躍して月に100万円以上稼ぐような方も、ランサーズをメインで使っている方が多いようです。



ライター駆け出しとして使いたいならクラウドワークス

初めてライターにチャレンジする方は、クラウドワークスのほうが案件獲得につながりやすいでしょう。

掲載されている案件数が多いため、自分に合う案件を見つけやすいためです。単価が低めの案件が多いことは否めませんが「これなら自分でもできそう」というものが見つかるのではないでしょうか。

実は私もライターを始めたばかりのころは、クラウドワークスをメインで使っていました。やはり案件数が多いので、自分にできそうなものが見つかりやすいのです。

案件を獲得しないことにはライターとしても走り出せないので、当時はとてもお世話になりました。



まとめ

ランサーズは案件数が少ないものの、案件の質や単価の高さに魅力があります。一方でクラウドワークスは、案件数がかなり多いものの、搾取案件や手数料の高さが気になる点がデメリットです。

私の場合はまずクラウドワークスでライターのお仕事に慣れ、自信がついてきてからランサーズに登録しました。現在はランサーズをメインとして使い、クラウドワークスはたまに覗く程度です。

とはいえ、クラウドワークスがなければ今の私はなかったでしょう。どちらも登録して使うのが一番よいとは思いますが、駆け出しならクラウドワークス、本格的に稼ぎたいのならランサーズと使い分けるのも1つの手段です。

まりも薬剤師
どちらが合うかは本当に人それぞれなので、自分に合うほうで実績を積み重ねていけたらよいと思います。